2012年02月10日

米長永世棋聖とコンピュータ将棋の一戦が生み出したもの

いろいろな意見があるとは思いますが、個人的な見解を少しだけ。

米長永世棋聖が、ボンクラーズに負けました。
これは歴史的な出来事だなと、個人的には思っています。
これに対して、持久戦はフェアではないとか、全盛期でないとか、いろいろな意見があるとは思うのですが、米長永世棋聖の意図しているところは、別にあるんじゃないかと思っています。

あくまで個人的な推測ですが、「将棋を進化させたかった」のではないかと。

将棋はまだまだ奥が深いと個人的に思っています。
米長永世棋聖が、コンピュータを混乱させるために、定石とは異なる打ち筋で挑んだのは、負けた時のいい訳ではなく、新しい定石を作りたかったのではないかと個人的に考えています。
それは対コンピュータ用なのかもしれません。
ただ、今までとは違ううち筋、定石が生まれる可能性が出てきたことは確かです。

コンピュータは、人間よりも遥かに正確に定石を網羅し、指してきます。
これまでの将棋界の英知の集合体とも言える存在です。
それを超えるには、さらに人間が将棋を昇華させる必要があると個人的には思っています。

それが今回の対戦の大きな意図だったのではないかなと。
米長永世棋聖が指したことで、コンピュータと指す棋士が増えるかもしれません。
それによって、「新たな将棋の可能性」が生まれるのではないかと思っています。
これは、あくまで個人的な見解ですが。

将棋からはずっと離れていますが、改めて将棋を指したくなった今日この頃です。

参考:いかに戦ったのか――「米長邦雄永世棋聖 vs. ボンクラーズ プロ棋士対コンピューター 将棋電王戦」を振り返る (1/2)

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posted by アンシィ at 16:59| Comment(0) | アイデア・ネタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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